アクアリウムのある風景①

ペットを飼っている方も多いかと思いますが、一言にペットと言ってもいろんな種類があります。

真っ先に思いつくのは犬や猫ですが、他にも鳥や小動物、爬虫類、昆虫、そして魚などたくさんあります。

特に頭の良い犬は盲導犬や警察犬など人間の暮らしに深く関わっています。

どんな生き物でも飼育となると手間がかかりますが、その分懐いてくれるとそれ以上のものを返してくれるので可愛いいですよね。

ペットの癒し効果というのは科学的にも証明されていて、人間の健康や精神的にも効果あることが分かっています。

その中でもアクアリウムというのは魚がアレルギーがないことから様々な場所で活用されています。

それともう一つ水のゆらめきと魚がゆったり泳ぐ姿は特に精神的な効果があるとされています。

我々人間は生まれる時はお母さんのお腹の中から生まれてきますが、お腹の中にいる時は羊水に囲まれています。

その時のわずかな記憶が残っていて水のゆらめきに心を落ち着かせるのか、生命の誕生は水の中

からと言われていて、その由来なのか分かりませんが、自分も海の波の音とか河のせせらぎの音に耳を傾けると心が落ち着きます。

アクアリウムの研究も諸外国では進んでいて日本はまだ発展途上ですが、認知症やアルツハイマー病などにも効果があることが分かっており、介護施設などには積極的に国をあげて取り入れる国もあるそうです。

自分がこの事業を始める際に研修に行っている時に先輩に聞いた話ですが、介護施設のお客様から雷が落ちて一瞬停電したらしいのですが、その後何やら機器の音が大きくなったと連絡が入り、一通りメンテナンスが終わった後、その介護施設を訪れて水槽を点検するとちょっとした事で作業はそんなに掛からず終了し、施設長に報告した後、忘れ物をした事に気付き水槽が設置してある食堂に戻った時、確かに水槽の照明のスイッチを切ったはずなのに薄暗い部屋の中の水槽の照明が点っている。

よく見てみると水槽の前にスタッフの1人が水槽を眺めて泣いていたそうです。

介護士の仕事は大変そうだとは思ってはいたけど、恐る恐る声を掛けると、いつも仕事終わりに水槽の魚達を見て帰るのが日課なのだそうですが、ミスをしてしまい入所者の方に怒られてしまい、気分がへこんでいたそうです。

でも水槽を眺めていると少しずつ気分が暖かくなっていく気がするので、もう少し眺めてから帰ると言ったそうです。

その時に先輩は、自分のメンテナンスをしている水槽を頼りにしてくれている人がいると強く思うようになり、より一層、仕事のやりがいを持つようになったと話してくれました。

ペットの癒し効果はひょっとすると、その人の人生にも関わってくるものかもしれません！

もし、自分のメンテナンスした水槽を眺めてホッとしてくれる人がいたら嬉しいかぎりです。